治療鍼灸とは

北京堂鍼灸新潟西院の「治療鍼灸」は、北京堂鍼灸浅野式を基礎とした「多鍼」「深鍼」を用いた刺鍼術になります。

痛みや痺れ、神経痛、内臓や循環疾患、自律神経の不調、可動域制限などの日常生活に支障をきたす疾患を、効率よく改善させることを目的にできました。

筋肉、靱帯、腱など皮下組織の修復、筋緊張の弛緩、神経の圧迫解除、交感神経の興奮改善など、回復反応を強く発生させることで効率的改善を達成しています。

鍼灸で起こる反応と
改善する症状

筋緊張緩和

筋肉痛、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、寝違え、頸椎捻挫、肩こり、緊張型頭痛、肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)、腱鞘炎、股関節痛、シンスプリント、ジャンパー膝、野球肩、鵞足炎、背中痛、筋肉疲労など

皮下組織の修復

肉離れ、打撲、ゴルフ肘、テニス肘、野球肘、薄毛、円形脱毛症、皮膚炎、乾燥肌、傷跡、アキレス腱炎、捻挫、骨折の後遺症など

神経血管の圧迫改善

めまい、耳鳴り、難聴、手足の神経痛(痺れ、痛み、感覚障害)、坐骨神経痛、麻痺、循環障害など

自律神経の失調改善

不眠、うつ病、胃酸過多、逆流性食道炎、胃もたれ、動悸、息切れ、便秘、下痢、高血圧、気管支炎、喘息、肝機能障害、十二指腸潰瘍、その他、内蔵や循環器、ホルモン系疾患

脳の血流改善

脳梗塞後遺症、片麻痺、集中力散漫、怒りやすい、イライラする、ボーとする、倦怠感、適応障害、不安症、心配性、パーキンソン病、一部難病、その他の病名のない不調。

早期回復のメカニズム

①組織修復の再スタート

怪我などで筋肉の組織を傷つける「肉離れ」をイメージするとわかりやすいのですが、傷ついた組織の修復は時間が経つにつれて停滞していきます。完全回復するまで修復が続くわけではないのです。

なので、回復力が下がり始めたら、回復のきっかけを新たに作る必要があります。

治療鍼灸は、傷ついた組織とその周囲に、鍼を刺すという小さなダメージを複数発生させることで、組織の再修復のきっかけを作るのです。

これにより、皮膚、筋肉、腱、靱帯、骨膜などの細胞の修復が起こります。

そして、鍼を多く使うことで、この反応を大きく、広い範囲で起こすことができます。

当院ではこの技法を「多鍼」と表現しています。

②筋緊張の弛緩

筋肉の過度な緊張によって、筋肉自体が引きつったり、骨膜が炎症を起こしたり、手足や皮膚の神経が圧迫されたり、自律神経の枝が圧迫されたり、様々な症状が引き起こされます。

急性的な筋肉痛(ぎっくり腰、寝違え等)

慢性的筋肉痛(腰痛、肩こり等)

神経の圧迫(坐骨神経痛、手足の痺れ、頭痛など)

交感神経の興奮(自律神経失調症、不眠、胃酸過多、便秘、うつ病)

過緊張を起こした筋肉は、直接鍼を鍼を刺すことで「筋肉の弛緩」を起こすことができます。

軸索反射という反応により、筋肉内に血管拡張を起こさせることで、筋肉内でATPを多く発生させます。

これにより、筋肉の弛緩が起こるのです。

ただし、深い位置にあるインナーマッスルなどにも、直接鍼を届かせる必要があります。

長い鍼で安全対策を取りながら、原因を直接とらえるのです。

当院ではこの技法を「深鍼」と表現しています。

③自律神経の転調

自律神経の失調と呼ばれる状態になると、肉体的にも精神的にも様々な不調が起こります。

これは、「交感神経の過剰興奮」と「副交感神経の機能低下」が起こっているからです。

交感神経の過剰興奮が起こると、血圧が上がり、呼吸が浅くなり、精神的緊張が強まります。これにより、不眠や胃保護粘膜減少、動悸、息切れ、イライラ、過食、不安感、多汗などが起こります。

副交感神経の機能低下では、消化運動が停滞、深い呼吸が出来なく、免疫が下がり、手足の血流が悪くなることで、便秘、易感染、手足の冷え、疲れやすいなどのリラックスが出来ない状態になります。

鍼灸の刺激は、体幹部や筋緊張を改善することで、交感神経の過剰感興奮を解消し、手足の刺激によって副交感神経を正常な動きに戻します。

ただし、自律神経の不調期間が長いほど元に戻りやすいので、繰り返し行うことで安定させる必要があります。

その他の詳しい科学的メカニズムに関しては、別のページに記載します。