症例解説

首肩こり 頭痛

  1. HOME >
  2. 症例解説 >

首肩こり 頭痛

 

30代 女性 主婦 首肩こり 緊張型頭痛

もともと肩こりはあったが、一年ほど前から特に首肩こりが強くなった。最近は頭痛も出る。

初期の状態

頸部僧坊部の筋緊張が強く、僧帽筋の上部は軽度の圧迫でも痛みを感じる。斜角筋部はそれほど緊張してないが、板状筋や頭半棘筋などの後頭神経を圧迫する筋肉も緊張が強くなっている。頭痛は後頭部から前頭部にかけて締め付けるような重い痛みがある。

鑑別、説明

首肩こりは典型的な僧帽筋の緊張が強く、頭痛は大小後頭神経を圧迫する板状筋と頭半棘筋あたりをが原因だと説明。これらの筋肉の緊張を改善するために、頸部僧坊部肩甲間部に鍼施術を行うこと、頭痛は1,2回で出なくなるだろうと予想も伝える。

施術

鍼治療1回目 

うつ伏せにて頸部、僧坊部の刺鍼、置鍼後、抜鍼。

鍼治療2回目

「2日後ぐらいから頭痛は出なくなった。肩こりも軽減している。」とのこと、同様の施術。ストレッチ指導。

鍼治療3回目

2回目同様に改善している。以後は、頭痛や首肩こりが出たらすぐ来るように伝える。有酸素運動の指導。

解説

頭痛の8割以上が筋緊張が原因の緊張型頭痛と呼ばれるものです。この頭痛は後頚部と側頸部にある筋肉(頸椎と頭部の間に張る筋肉)が大後頭神経と小後頭神経という頭の感覚神経を圧覚することで起こります。後頚部で神経を圧迫すると、後頭部から前頭部にかけて締め付けるような重い痛みやズキズキとした頭痛が起こります。女性に多いのは、女性の方が首の筋肉が細く、筋肉疲労による筋緊張が強くなりやすいからです。肩こりも同じ理由で女性の方が鳴りやすいです。肩こり頭痛の予防は、毎日首肩のストレッチや体操を行ったり、トレーニングで首の筋肉を肥大させるのが効果的です。最初は温めてストレッチを繰り返し、次に負荷無しの体操、余裕が出てい来たら軽度の負荷をかけるのが良いでしょう。

-症例解説