疾患への取り組み

ムチウチ症【頸部捻挫】

  1. HOME >
  2. 疾患への取り組み >

ムチウチ症【頸部捻挫】

ムチウチ症には、鍼治療がとても効果的です。軽症なら1~3回までに改善が見られます

重症な場合もっとかかりますが、筋肉性ならやっただけ改善が起こります。

ただし、痛めてから時間が経過するほど、治りずらくなりますので、早めの治療をおすすめします。(これはどんな症状でも同じですね。)

ムチウチ症について

ムチウチ症とは、交通事故などの強い外力が、頭頚部や全身にかかった際に起こる怪我症状です。

交通事故を例に挙げましたが、ラグビーやコンタクトスポーツ、自転車等の転落など様々な原因で起こります。

ムチウチ症は 「首が可動域限界かそれ以上に倒されてしまい、関節間を支える小さな筋肉や、靭帯が引き伸ばされて傷つくこと」で起こります。

「強い外力を受けた場合」や、「不意の脱力していたところに、いきなり外力が加わること」で、小さな筋肉(インナーマッスル)を痛めるのです。

ラグビーやコンタクトスポーツ、自転車などでは、身構えて、大きな筋肉(アウターマッスル)に力を入れていても、強い外力が勝ってしまい、結果的に同じ小さな筋肉や靭帯などを損傷してしまいます。

首には大きな筋肉と小さな筋肉があり、大きな筋肉(アウターマッスル)は体表に近く、大きな力を出して首の曲げ伸ばし回旋、肩甲骨を動かして肩の動きをサポートしたりします。

小さい筋肉(インナーマッスル)は短い距離の骨の間に存在していて、首や頭部、背骨の動きに関係して動作や姿勢のバランスなどに影響します。

ムチウチ症では小さな筋肉(インナーマッスル)を損傷しますので、首を動かした際に痛み、痛みによる周囲の筋肉の過緊張で、頭痛や手の痺れ、めまいなどが起こることがあります。

頭部を打った場合は、脳の検査。痛みを悪化させないように固定。痛む患部の治療。と進みます。

頸部は可動域が広く、頭部が重い為に、姿勢や体勢でかなり頸が振り回されます。初期は出来るだけ首が動かないように、固定しましょう。最初は痛みが無くても、アドレナリンがおさまってから痛み始めることもあります。

ムチウチ症の鍼治療

耳鳴り

ムチウチ症では、初期は脳や頸椎の検査が必要ですが、脳脊髄に問題がなければ頸を装具で固定して安定を図り、その後患部の治療に入ります。

整形外科では、椎間関節の炎症や椎間板、神経根症状による痛みや痺れを改善するために、痛み止めの内服薬や湿布、神経ブロック注射などがおこなわれます。病院によっては低周波や干渉波による筋肉に対しての治療も行います。

ただし、これらの電気治療器は大きな筋肉(アウターマッスル)には効果がありますが、インナーマッスルにはあまり効果がありません。

ムチウチ症で大きく痛めるの小さな筋肉(インナーマッスル)です。インナーマッスルを効率的に改善させるには、直接インナーマッスルに刺鍼するのが最も効率的だと感じています。

北京堂鍼灸新潟西院では、ムチウチ患部に直接刺鍼します。痛めるのは、僧帽筋のような大きな筋肉より、半棘筋や多裂筋などの脊椎に近い位置になる筋肉です。

側面では斜角筋や最長筋などを痛めやすいです。ただし、痛みが強かったり、事故の衝撃が大きかったり、痛い期間が経過していると、表層の大きな筋肉にまで緊張が強くなります。

鍼治療は、動かして痛む場所、圧痛がある場所をよく確認して、その位置を中心に刺鍼します。

頭痛があるなら半棘筋や板状筋、腕に痺れや痛み違和感があるなら斜角筋、首の根元に痛みがあるなら肩甲挙筋などにも刺鍼します。

鍼施術は痛みが強いときは週2回ぐらいで、普段の生活ができるようなら週1のペースで良いでしょう。

科学的メカニズム

鍼治療は筋肉に鍼を刺す事で、筋肉内の血管を広げる反射(軸索反射)を起こります。

軸索反射により筋肉内の血管が拡張して、新しい血液が筋肉内に入ります。

新しい血液に含まれる酸素とATPが筋細胞に入ることにより、筋肉は緩み、筋緊張が緩和されます。

ムチウチ症の場合、痛めた筋肉が防御反応で過緊張になっていることが多いので、筋弛緩と修復が重要になります。

さらに「詳しいメカニズムについて」はこちら

まとめ

元気な毎日

ムチウチ症は、骨に近い小さな筋肉を傷める怪我です。湿布や痛み止めでは、一時的な緩和にしかなりません。

筋肉を効率的に改善するには、直接原因筋に刺鍼して、筋肉を弛緩、修復させる必要があります!

ムチウチ症でお困りなら、早めに治療することをお勧めします!

そして、痛みの無い元気な体を取り戻しましょう!

-疾患への取り組み
-, , ,