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耳鳴り 難聴【メニエール病 突発性難聴】 

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耳鳴り 難聴【メニエール病 突発性難聴】 

耳鳴り 難聴について

耳鳴り、難聴は内耳、外耳、中耳、三半規管などの、耳の器官の障害による不快な症状です。

耳鳴りは「キーンとした高音」や、「ゴーとした低いの音」を感じる疾患で、難聴は高音低音、または音全体が聞き取りずらくなる疾患です。

40代~60代に多く起こりますが、近年若年層にも「突発性難聴」という形で発症する人も多くなりました。

耳鳴りの大半は、難聴を伴うことが多く、蝸牛内にある有毛細胞から、異常な信号が出ることで耳鳴りが起こり、有望細胞が折れたり、剥がれたりのダメージを受けていると、難聴になると考えられています。

両耳に症状が出やすいのが「加齢性難聴」、「騒音性難聴」

片耳に症状が出やすいの、が突発性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍などになります。

当院の耳鳴り、難聴の鍼治療

耳鳴り

北京堂鍼灸院で行う耳鳴り難聴の鍼治療は、患側の頚部と翳風というツボを中心に刺鍼していきます。

この鍼施術は、私の師「浅野周」が考えた末にいきついたものなのですが、中国では耳鳴り難聴には「翳風」を使うことが一般的であり、現代医学の星状神経節ブロックによる脳血流の改善から、翳風の深部にある、脳を栄養する血管(椎骨動脈)の脳血流を改善させることで改善しているのではないのか?と考えました。

そして試行錯誤を繰り返して、翳風と側頚部(斜角筋部)の刺鍼で、耳鳴り難聴の改善が出来る事がわかりました。

ですが、この治療方法は効果が出る人出ない人がはっきりしています。改善する人は3回の鍼施術までに改善がみられます。3回施術しても改善がみられない場合、続けても改善した例はほとんどありません。耳鳴り難聴の原因がそこには無いか、有毛細胞が変成してしまい、回復できなくなってしまっていると考えられます。

メニエール病、突発性難聴、ストレス性難聴、加齢性難聴、騒音性難聴(鼓膜には問題ない場合)の方は改善することが多く、ヘルペスウイルス性難聴や、長期間の耳鳴り難聴は改善することが少ないです。

神経細胞は3ヵ月で回復しずらくなり始めますので、それ以上期間が経過すると、どんどん改善しにくくなります。

私自身が鍼治療をしていて、3ヶ月以内の症状で6,7割の方に改善がみられるように感じます。1年以上経過すると1,2割ぐらいに落ち込みます。改善する耳鳴り難聴の方も、期間が長いと改善しなくなるという事です。早めにいろいろな治療方法を試してみることが、改善の可能性を上げると思われます。

科学的メカニズム

鍼治療は筋肉に鍼を刺す事で、筋肉内の血管を広げる反射(軸索反射)を起こります。

軸索反射により筋肉内の血管が拡張して、新しい血液が筋肉内に入ります。

新しい血液に含まれる酸素とATPが筋細胞に入ることにより、筋肉は緩み、筋緊張が緩和されるのです。

さらに「詳しいメカニズムについて」はこちら

元気な毎日

終わりに、自分でできるケアをお伝えします。これは軽度や出たばかりの耳鳴りなどに効果があることがあります。

首の横を蒸しタオルなどで温めたり、首を横に倒すストレッチ。首の横と後ろを手でマッサージすると改善しやすいです。

あまり強くせず、気持ちいい程度にしてください。側頚部の筋緊張が強くなると、耳鳴りや難聴、めまいが出ることがありますので、首肩こりが改善することで一緒によくなることが多いです。(症状が出たばかりや出たり出なかったりしている程度の状態)鍼灸が恐いと感じ、行動できない方はこれらから始めてみてください。

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