頭痛の鍼治療

頭痛の鍼治療 解説

はじめに

北京堂鍼灸の頭痛の治療は、頸部の筋肉を徹底して緩めることで、大きな効果と効率の良さを重視しています。

大小後頭神経の圧迫を一時的に緩めるのなら、3,4本の単刺でもいいかもしれません。ですが、それでは再発することが多く、頸部と肩上部の緊張は、1週間もしない内にもとに戻ってしまいます。

「ほとんど刺さない鍼治療をしたけど、次の日には元に戻った」といった話をよく聞きますが、これでは根本的に改善しません。

「時間がもったいない」というのが個人的な感想です。患者さんが治療に来る時間は、大切な患者さんのプライベート時間です。

少ない回数!短い期間!で改善させて、本人に再発を防げるよう、ケアのやり方を覚えてもらいましょう!

 

「そんなんじゃあ、治ったら来なくなるだろ?」と考える治療者の方も多いと思いますが、

「治すことに徹底している」という信頼こそ大切だと私は考えます。

それに、私自身が受けたいと思う治療院は「時間をかけない、回数をかけない、必要なケアを指導してくれる」ことが理想です。

自分自身が受けたい治療を行わなければ、自信をもって患者さん勧めれません。

 

これから鍼灸師として技術を習得する中で、北京堂鍼灸(浅野式)の鍼治療が少しでも参考になればと思います。

 

北京堂鍼灸の頭痛治療

頭痛

頭痛の鍼鍼治療は、図の青点が首の筋肉に対する鍼の刺鍼位置でオレンジ線が側頭筋に対する刺鍼位置です。 

緊張型頭痛に対する頸部刺鍼

 首は脊椎の棘突起の外2センチにやや内側に向け刺し脊椎椎弓に当てて止めます。後頚部の一番上のラインは、ベット面に対して垂直よりやや足側に向けて刺鍼して頸椎に当てて止めます。

頸の後ろから横のラインは皮膚に対して垂直に刺し頸椎に当てます。横の斜角筋付近は前側に向かないように刺して頸椎に当てます。 

首は頸椎が筋肉の最奥に存在しますので、向きに気をつけて刺鍼すれば頸椎に当たります。頸椎に当てて止めれば安全に置鍼も出来ますし、確実に板状筋や半棘筋、斜角筋などの深部筋にもしっかり刺すことが出来るのです。

ハッキリ言ってこれができるか出来ないかで頭痛施術の回数が大きく変わります。頸部刺鍼が出来れば1,2回で頭痛は軽減や無くなりますが、しっかり刺せないと3回、5回と完全に改善するのに時間や回数がかかります。

偏頭痛に対する側頭筋刺鍼

偏頭痛の場合は、緊張型頭痛と同じ頸部刺鍼に加えて、側頭部に刺鍼して頭蓋骨に滑らせるように水平に刺します。(オレンジの印から点線にかけてが側頭筋刺鍼です)

頭は骨が隙間なくついているので安全に刺鍼出来ますが、子供や頭の手術をした人は打ってはいけません。子供は頭の骨が固まり切っていないのと、筋肉が柔らかいので筋肉性の頭痛になりません。風邪や別の頭痛を疑います。手術をした人は基本的に頸部刺鍼のみにしましょう。

 

 

置鍼と説明

治療内容と同じぐらい重要になるのが、「置鍼時間」と「治療の説明」です

置鍼時間について

鍼を刺して約10分以上すると、軸索反射による血管拡張が起こり、筋肉内の血流が改善されることで、筋肉は弛緩します。

なら鍼を刺して10分の置鍼でいいのか?駄目です!

血管拡張が起こっている状態を長く続けることで、筋肉内のうっ血した血液(酸素もATPも少ない)が血管に流れ、新鮮な血液(酸素とATPを多く含む)が新たに筋肉内に入ってくるのです。

10分経過したところからがスタートです!当院では約35分置鍼を行います。35分~40分ぐらいが、うつ伏せでいられる平均的な限界だからです。

ほんとかなと思う方は自分で腕や足に刺鍼して試してください。

ついでに、多く鍼を刺す鍼治療と、少なく差す鍼治療でも違いがはっきり出ますので、それも自身で体験するのがいい経験になります。

説明について

鍼治療についての説明はとても重要です。なぜなら、北京堂鍼灸の鍼治療は他の鍼灸院と比べて、「多く、深く」刺鍼するからです。

治療前には、「筋緊張が強いところほど、ズーンとした鈍い痛みが強くなる。これは筋肉の緊張が強いところほど、鍼が刺さって通過するときの摩擦が大きいからです。」ということを説明します。

これを説明しないと、「なぜ痛い治療をするのか?鍼を刺して、痛いところと、痛くないところがなぜあるのか?」と感じます。

 

治療後は、「鍼を刺したところは、鍼を刺したダメージで筋肉痛のような感覚になっている」と説明する必要があります!

これは鍼を多くしっかり刺すことで、「筋肉を緩める」ことと、「筋肉疲労を伴わない筋肉痛(筋肉修復)」状態になるからです。

筋肉痛の状態になると、1~2日ぐらいかけて一気に筋肉が回復して、柔らかい柔軟性のある筋肉になります。

筋肉が緩んでいる状態で修復するように、鍼治療後は「運動や痛い動きをせずに、痛くない体勢でゆっくり休むこと」が大切になります。

 

 

 

 

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