症例解説

坐骨神経痛

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坐骨神経痛

60代 男性 無職 左下腿部の痛み痺れ

年末年始から仕事やプライベートで重い荷物の移動や、タイヤ交換などの腰を酷使するような仕事を繰り返した。そのせいか2月9日に腰に激痛が出る。それに続くように左足の脛外側が痺れるように痛む。皮膚の感覚もおかしい。現在は腰の痛みは無くなったが、歩くと左足が強く痺れ痛むので歩けない。杖をついて何とか歩いている。病院では痛み止めをもらい、痛みがツラい日は4回くらい飲んでいる。夜は痛みで起きてしまいしっかり眠れない。

来院時の状態

杖を突いてゆっくり気を付けながら来院。来院時は痛み止めのせいか比較的、痛みは小さくなっている様で、痛むときはほとんど歩けなくなるとのこと。痛む付近の筋肉を圧迫して確認するも痛み無し。腰の屈曲で痛みに変化なし、股関節伸展や立位で痛み違和感強くなる。下腿外側に感覚鈍麻あり。

鑑別、説明

同時期に強い腰痛が発生していたので、腰股関節の筋肉が緊張して坐骨神経を圧迫していると判断し説明。大腿部に圧痛も無いので、初回は左の大腰筋、梨状筋、小殿筋に刺鍼して様子を見ると説明。変化次第で刺鍼部位を変えていくと伝える。

施術

鍼治療1回目

左横向きにて左の大腰筋、小殿筋、梨状筋に刺鍼。置鍼後、抜鍼。*坐骨神経の反応より、外側大腿皮神経の神経痛と思われる反応あり。

鍼治療2回目

杖を使わずに来院。「痛みはまだあるが、動けないほどではなくなった。」とのこと、前回同様の施術。

鍼治療3回目

「痛みは残り4割ぐらい、痛み止めはもう飲んでない。」とのこと、前回同様の施術。筋肉痛が無くなったら軽く股関節を動かすように指導。

鍼治療4,5回目

痛み違和感が無くなり、ほとんど気にならなったので終了。週2くらいで散歩程度の運動とストレッチやケアをするように再発予防の指導。

解説

この方は痺れが出て比較的早期に来院したので、少ない回数で改善、完治しました。症状が出て時間がたつほど改善しずらくなるので、症状がある方は早めに行動したほうが良いでしょう。病院でヘルニアや狭窄症の診断が出ていても、実際は筋肉性の神経の圧迫がほとんどです。神経痛でお困りなら一度しっかり刺す鍼施術を試すことをお勧めします。*長期間痛み止めなどで様子見するのは、神経自体にダメージが残り完治しないことがあります。

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