症例解説

左腰痛、左側腹部の痛み

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左腰痛、左側腹部の痛み

40代 男性 会社員 左腰痛、左側腹部の痛み

1週間前に突然左腰が痛み、いったん回復したがまた痛み出した。今は左腰が痛むのと、左のわき腹が痛む

来院時の状態

痛みは左腰部と左わき腹(季肋部の下部あたり)にあり、腰部の屈曲で痛みが出る。立位などの腰の伸展状態だと痛み出ない。左起立筋T10~S1の筋緊張が強く、圧痛あり。

鑑別、説明

左腰部の痛みは起立筋の過緊張による痛みの可能性が高く、左わき腹の痛みは脊髄神経の後枝か前枝(第11か12肋間神経)が起立筋に圧迫されて痛みが出ていると判断し、左起立筋を中心に刺鍼することを説明。

施術

鍼治療1回目

うつ伏せにて左起立筋、大腰筋に刺鍼。置鍼後、抜鍼。

鍼治療2回目

「腰の痛みは8割減、脇腹も痛くなくなった!」とのこと、前回同様の施術。以降は痛みや違和感があれば、早めに来るように説明。

終了。(完全に治ったと連絡)

解説

わき腹に痛みが出る今回のようなケースはたまにあります。これは神経の圧迫が原因のようでピリピリ、チクチク痛むことが多いです。神経を圧迫するのは起立筋のことが多いですが、大腰筋も共に緊張していることがあるので、刺鍼して反応がある場合は一緒に置鍼します。これは背中でも同じように起こることがありますが、起立筋の緊張は共通してみられることが多いです。

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